生命保険は多すぎてどれがいいのか分からない!複雑な理由とは

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生命保険の種類に悩む女性

生命保険に入りたいけど、種類が多すぎていったいどの保険を選んだら良いのかわからない!
こんな経験、生命保険を検討された方は誰しもあるのではないでしょうか。

金融庁のデータによりますと、今や生命保険会社数は外資系も含めて41社あります。
(参考URL:http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/hoken.pdf

会社の数だけでも多いですね。

さらに、生命保険の数は目的別に全部で約10種類以上あります。
1社につき10種類の商品があると仮定すると、単純計算でなんと

10×40社=400種類もの生命保険が世の中に存在することになります。

商品の種類が多く、顧客に選択権があるので、経済の自由競争という意味においては良いと言えます。しかしながら、これだけの商品の中から比較して自分にぴったり合ったものを選ぶなんてことは、とてもではありませんが出来ません。
実際には保険会社の担当者から勧められたものの中から契約する流れになっています。

前置きが少し長くなりましたが、なぜ、ここまで保険会社・保険商品の数が増え、ややこしい事態に発展してしまったのか?その表と裏の理由を探りたいと思います。

1.無形の商品を扱っているから

商品の性質上、保険には形がない無形の商品となります。そこには商品を製造する為の技術力は必要ありません。必要なのは売り出すための制度の整備・組織化、知識、そして資金力です。
そのため、システムや制度さえ整えてしまえばこの型の商品を生み出すことが比較的簡単に出来るのです。

無形商品にも関わらず、似たような商品を独自で持ち、これだけの会社の数が生き残っていられるのは保険業界ぐらいではないでしょうか。

また、無形の商品は有形の商品と比べて形がない為、顧客にとって理解しにくい商品となっています。
例えばテレビは有形商品ですが、中身の複雑な配線など分からなくても電源をつければ視聴できますよね?目で見て触って確かめることが出来ます。モノがあるから利用方法が分かりやすいのです。

ところが保険の場合は、五感を使って確かめること出来ず、それぞれの商品の内容を頭の中で理解する必要があります(本来であれば)。これが保険の種類・内容がややこしい原因の一つとなっています。

2.幅広いニーズに対応するため

時代が流れるにつれ、顧客が新しいニーズを求めるようになりました。それらのニーズに応えるため、次々と新しい保険商品が作られたというのが現状です。商品の選択肢が増えること自体は良いことです。

しかし、時代の風潮を捉えた商品は、その時代ではピタリと当てはまるものだったかも知れませんが、現代も同じニーズを持っているとは限りません。

そうすると、保険の見直しの必要性が生じてきます。売ったら売りっぱなしで、将来のライフステージごとに応じた適切な商品構成まで売る側が考えられていないというのが問題です。

また、どの生命保険が良いのだろうという漠然としたニーズを持っている顧客からすると、非常に複雑な商品構成に見えてしまうのです。

3.細かく分けた方が利益に繋がりやすい

一般に、有形商品だと在庫の管理費用がかかってくるので、商品の数・幅を広げれば広げるほどコストも大きくなりますし、商品を展示するスペースを確保しなければなりませんが、保険商品の場合はそのようなデメリットが存在しません。

上記の理由と重なる部分がありますが、商品枠を広げて幅広いニーズに応えられるように商品枠を増やせば、それだけ契約数が増え、利益に繋がっているのです。

加えて、保険会社は新商品を出すことによって営業を活性化させることができます。新商品が出れば消費者は興味をひかれます。保険会社にとって好循環となるわけです。

その結果、今の数の保険があるということになります。

4.沢山の生命保険会社がある中で個性を出すため

無形商品といえどもさすがに全く同じ商品は世に出せません。そこで、各生命保険会社が行っていることは、商品内容を少し変えて会社独自の商品として売り出しています。

この、「商品内容を少し変えて」がポイントで、保険選びをややこしくしている原因となっているのです。

例えば、保険料金が少し安いけど何らかの特典がない、もしくは免責事項が増えているなどです。これらの条項のあるなしを比較しながら探すのは大変です。

「個性」という名の微妙な差別化がより複雑な状態にしているのです。

さらに、保険を売っている方は自分が扱っている保険以外の知識は持っていない場合が多いですし、扱っていない商品は自分の利益にはつながらず、売りたがらないので、比較してもらおうにもできない状態となっています。

5.ややこしくした方が保険会社の都合が良い

保険という概念は、人間の潜在的不安から解放するという非常にニーズが強い商品となっています。

特に日本人は心配性の傾向があり、全体でみると80%以上の方が生命保険に加入しています。(参考URL:http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/provision/8.html

ところが、いざ保険に加入しようとすると、あまりの複雑さに困惑してしまいます。携帯の料金プランよりややこしいかもしれません。

そこで、自分より知識の豊富な方(保険の勧誘・販売を行っている方)に相談し、オススメの商品を選んでもらうしかなくなります。

販売を行っている方は、よほど顧客に親身になってくれる方でない限り、利益率の良い商品を勧めますよね。

このように、保険の種類・内容は敢えて複雑にしているとも取れます。

上記に挙げたような5つの事情により、現在の生命保険は複雑さを極めています。
出来れば、なるべく早くこの複雑さを解消できるような環境を整えて頂きたいですね。

 

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