不動産を火災保険であらゆる損害から守ろう!基礎知識

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不動産を守る火災保険

不動産投資で重要なことは、リスクを出来るだけ減らして賃貸経営を続けていき、賃料収入で中長期に続けていくことです。

もし、あなたが所有する不動産が災害によって突然使用不可能となった場合、賃料収入がゼロになるどころか、建物の価値も下手をすればゼロになってしまいます。

そのような不測の事態に備えるのが、火災保険です。

生命保険や自動車保険はまだ馴染みがありますが、不動産の購入はそう多くない出来事なだけに、あまり内容を知らない方も多いのではないかと思います。

今回は、火災保険とはなにか、基本から学んでいきましょう。

1.火災保険とは?

保険は、人に対する保険である生命保険、モノに対する保険である損害保険の大きく二つに分類されています。

名前の通り火災を保険すると訳すと、意味が良く分からずイメージしにくいですが、火災保険はモノに対する保険ですので、損害保険の一つとなります。

火災保険は、建物や、建物の中にある家財が何らかの災害に見舞われた場合に、その災害から生じた金銭的な損害を補償する損害保険です。

 

2.火災保険はなにを補償するのか?(補償の対象)

では火災保険に加入すると、一体何を守ってくれるのでしょうか。このことを補償の対象、または保険の対象と呼ばれます。

生命保険ではヒト、自動車保険では車ですね。

火災保険が補償するものは、一戸建て・マンション・アパート・ビルなどの「建物」と、建物内にある家具や家電製品などの「家財」です。

また、営業目的で使用している事務所や店舗の場合、「家財」のほか業務に使用する物品があります。これらを補償の対象とするには、什器(業務用品や備品)・商品を補償してくれる店舗用の火災保険に入る必要があります。

補償対象の詳細は、対象が建物だけの場合や、家財だけの場合もあり、火災保険の種類によって異なります。

「建物」や「家財」、「什器」として主に認められているものをリストアップしてみましょう。

建物として認められているもの
  • 建物本体(基礎、柱など。これは当然ですね)
  • 屋根
  • 建具(ふすま、窓、ドアなど)
  • 床材(畳、フローリングなど)
  • 建物に取り付けられているエアコン
  • 水回りのもの(キッチン、お風呂、トイレなど)
  • 外壁(門、垣、堀など)
  • 物置(建物に付属しているものであれば認められます)
  • 車庫(建物に付属しているものであれば認められます)
  • テレビのアンテナ
家財として主に認められているもの
  • 家具(タンス、ベッド、テーブルなど)
  • 電化製品(電子レンジ、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など)
  • 衣服類
  • ※宝飾品(宝石や貴金属、美術品など。別途申告する必要あり)

※損害時に建物内に存在している必要有。外に持ち出していた時は対象外

什器(業務用品・備品)として主に認められているもの
  • 机や棚、ラック、テーブルなど
  • パソコン類(ノートパソコンは×の場合などあり。保険によって対象の範囲は異なる)

 

3.火災保険はどんな場合に補償してくれるのか?(補償の範囲)

続いて、火災保険ではどのような事故や災害の場合に損害を補償してくれるのでしょうか。

こちらも、保険の種類によって詳細が異なる場合がありますが、補償してくれる主な事故・災害をご紹介します。

主な事故・災害補償の範囲

火災

火災保険なので当然補償されます。火が原因で生じた損害を補償します。
保険によっては、建物や家財が燃えてしまった後の清掃費用も含まれることがあるようです。
また、後述しますが、地震による火災は補償の範囲に含まれません。

落雷

雷が落ちた時の損害を補償してくれます。建物が損壊することはあまりないかも知れませんが、電化製品などが落雷によって被害を受け易いです。

爆発・破裂

名前だけを聞くと、家が爆発する訳ないだろうし必要ないのではと思うでしょう。しかし、オール電化の家庭の場合は別として、ガス漏れやスプレー缶による爆発が原因で被害を受けることが多いのです。
また、凍結等による水道管の破裂は補償範囲に含まれません。

風災

台風や竜巻など、暴風によって物が建物へ飛んでくることがあります。物体の衝突が原因で窓ガラスが損壊したり、屋根が吹き飛ばされたりすることがありますので、その場合に被害を補償してくれます。

雪災・雹災(ひょうさい)

雪は積もり重なると、予想以上に重たくなります。その重みで建物の屋根などが損壊することがあります。
また、雹(ひょう。大粒の氷の塊のことです)の落下により、屋根や窓に穴が開いてしまうなどの被害の補償を行います。

物体の衝突(風で物が飛んできた、落ちてきた、トラックや車が衝突してきた、時の損害)

車やトラックの事故で建物が被害を受けた時に補償してくれます。交通量の多い地域は要注意ですね。

水災

天気の大きな崩れは建物に深刻な被害を与えます。台風・暴風雨は洪水や土砂崩れ、床下浸水などを引き起こします。これら水災の被害に対して保険金が下ります。自然災害は怖いですね。

盗難

空き巣被害はいつなんどき起こりうるか分かりません。最近では寝ている間に被害に遭うこともあるようです。セキュリティ対策技術は日々進化していますが、対策を十分にしているマンションであっても事件が起きることはあります。
こちらは建物への損害補償ではなく、家財の補償となります。

騒擾による損害(集団で行われた破壊行為)

一般人による家の損壊行為はあまり聞いたことがありませんが、暴力団の抗争により破壊行為が行われることは少なくありません。それが集団で行われると大きな被害へと発展します。
万一誰かに建物が壊されるようなことがあれば、壁や塀の修理費用として保険金が出ます。

地震による損害は補償範囲外

ここまで様々な補償範囲を見てきましたが、地震による被害は基本的に火災保険では補償範囲外です。

その理由は、被害の大きさ・予測不可能さにあります。

地震が引き起こす被害は、地震それ自身による建物の損壊があり、次に火災、津波などの二次被害を及ぼします。被害総額は一度の地震でなんと何十兆円にもなり、保険会社が到底払える額ではありません。

また、地震はいつ来るものか分かりません。何十年も先かも知れませんし、今日来るかも知れません。そのような予測不可能な天災の為に、資金をプールしておけないというのが保険会社の現状です。

一応、地震での被害が補償範囲になる地震保険がありますが、基本的には火災保険に付帯して加入し、火災保険の保険金額の何%まで金額補償がなされるといった内容となります。

 

4.火災保険の種類

火災保険には、大きく住宅物件を補償対象とする保険と、店舗や事務所などそれ以外の一般的な物件を対象とするものに分かれます。そこから、補償範囲の選択によって保険の種類が異なります。

保険会社の商品によっては細かい補償対象・範囲は異なりますが、主なそれぞれの特徴を簡単にみてみましょう。

住宅物件の損害保険

住宅火災保険

火災保険の中で最も一般的な保険です。比較的保険料が低く抑えられている代わりに、補償範囲も少し限定的です。火災による損害補償のほか、落雷・破裂・爆発・風災・雪災・雹災を補償してくれます。

住宅総合保険

住宅火災保険よりも補償範囲を広げた保険になります。上記の範囲に加え、物体の落下・衝突・水災・盗難の被害を補償してくれます。

オールラウンドタイプ

各損害保険会社が力を入れ始めているのが、こちらのタイプになります。メリットは、補償範囲を選べたり、補償金額を変えたりと、ある程度自分でカスタマイズできる点にあります。
また、このタイプでは鍵の紛失や水回りのトラブル解決など、付帯的なサービスも提供しています。

特約火災保険

通常の火災保険よりも低価格で提供していますが、住宅金融支援機構などの機関から融資(住宅ローン等)を受けていなければならないなど諸条件があります。
この保険では、家財が対象に含まれないことが多い点に注意しましょう。

 

一般物件の損害保険

普通火災保険

こちらは店舗や事務所、工場向けの火災保険となります。補償対象は事業用の建物・什器などの動産になります。
補償範囲は、住宅火災保険で補償される範囲とほぼ同様となっています。

店舗総合保険

普通火災保険の補償対象・範囲を広げた保険です。住宅を店舗や事務所として兼用している場合は、面積比率によってこちらの保険に含まれます。
※これらの火災保険には、一部不可能な商品もありますが、地震保険を付帯させることができます。

 

まとめ

火災保険の基礎知識について解説しましたが、いかがでしたか。この記事が火災保険を理解する第一歩となれば幸いです。

 

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