先物取引のメリット・デメリットとリスク

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商品先物取引

商品先物取引は、投資の中でも非常に古くから存在する投資先です。

株や債券が財産を示す紙(有価証券)であるのに対し、先物取引は実物の商品が取引対象です。知名度が比較的低いので、どのような内容のものなのかあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
先物取引という言葉を初めてお聞きした方は、こちらの「商品先物取引(先物取引)とは」も合わせてお読み下さい。

同じ証拠金取引であることから、FXと似た特性を持っています。それぞれのメリット・デメリットとリスクを見ていきましょう。

先物取引のメリット

まずは先物取引のメリットから見ていきましょう。全部で4つご紹介しています。

1.取扱い商品が身近で知っているものが多い

株などの場合、上場している株式会社は業界・業種を問わず様々です。東証一部上場の銘柄だけで約1900もの数があり、どこから始めたらよいか選ぶのに一苦労です。

しかし、先物取引で一般的に取り扱われている商品は、金・銀などの貴金属、ゴム、原油・ガソリンなどのエネルギー、コメ・コーン・大豆などの農産物です。貴金属類やガソリンは人によっては馴染みが薄いかもしれませんが、それでもデパートのアクセサリーショップやガソリンスタンドで売られていることはご存知でしょう。米・コーン・大豆は、日本人なら一度は食べたことがある方がほとんどではないでしょうか。
これらは実物の商品でもあるので、親しみを持ちやすくなるというのも利点です。

先物取引を考える前は、単なる一般消費者の一人でしかありませんので、商品について気になる点は良いものかどうか、価格がいくらかといったぐらいのものでしょう。
しかし、先物取引の投資を始めてみると、商品はどのようにして作られているのか、どの国で作られているのか、どこに輸入・輸出しているのか、関税はどう関係しているのかなど、様々な点に関して理解していく必要があります。
身近にある商品が、これほど深いものだったとは、と驚くことでしょう。研究することによって、一つの経済が分かるようになる点も面白いです。

 

2.レバレッジ効果により小額で大きな利益を見込める

先物取引はFXと同様、証拠金取引でなるので、レバレッジ効果により、小額の投資で大きなリターンを期待出来ます。

ただ、FXはレバレッジの程度を自分で決められるのに対し、先物取引は商品の銘柄により、自分で決めることは出来ません。取扱いを行っている証券取引所が、毎週対象の商品の市場状況を見て決定しています。レバレッジは上がることもあれば、下がることも当然あります。
基本的には、価格の変動幅が大きい時はレバレッジが高くなり、変動幅が小さい時はレバレッジが低くなる傾向があります。

また、日経225証拠金取引では、最大レバレッジは約30倍となっています(FXは最大25倍)。

 

3.短期間で価格変動が大きい商品が充実

対象商品のなかには原油やガソリンなどのエネルギーもの、コーンなどの国際商品ものは価格変動が激しい傾向にあります。
したがって、短期間での取引で勝負することも可能となっています。
尚、取引できる時間帯は24時間いつでもという訳ではなく、深夜帯など取引出来ない時間帯があること、夕方の注文は翌営業日の注文となることもあることを覚えておきましょう。

 

4.売り・買いどちらからでも取引を始められる

売り買い
こちらもFXと同様、売り・買いどちらからでも取引をスタートすることが出来ます

実物を持っていないのにどうやって「売り」から始めるんだ?と疑問に思うかも知れませんが、この場合には商品の移動はなく、損益の差額だけを決済するという形になります。

 

以上が先物取引のメリットです。次は、デメリット・リスクについてみていきましょう。

先物取引のデメリット・リスク

続きまして、先物取引のデメリットとリスクです。全部で3つあります。

1.専門用語が多く投資初心者が参入しづらい

追証(おいしょう)、期近(きじか)、建玉(たてぎょく)などの漢字や、SPAN(スパン)、プライス・スキャンレンジ、ザラバなどの独特な言葉があります。

スタートする前にこれらの用語を覚える必要がある為、初心者に対し先物取引は難しいとのイメージを先行させ、踏みとどまらせている原因の一つとなっています。

 

2.証拠金(プライス・スキャンレンジ)以上の損失リスクがある

証拠金取引はレバレッジ効果があるため、証拠金として預けた投資金額以上の損失が十分に出る可能性があります。

また、実物のある商品であるので、事件や問題が起こった時にロスカット(自動損切り)をしようとしても、値下がりが止まらずロスカット出来ないことが往々にしてあります。

プライス・スキャンレンジ・・・先物取引における1単位当たりの証拠金の金額。

 

3.朝起きると・・・○○○万円の損失。

強烈な損失
昔は9:00~11:00、12:30~15:30と取引できる時間帯がせまかったのですが、現在はインターネットの向上により、時間帯が更に長くなりました。

FXと同じく、朝起きたらとてつもなく値段が下がっていた、という事態は避けられません。その場合は諦めるぐらいの気持ちで投資するしかないです。

 

以上がデメリット・リスクになります。

証拠金を要する先物取引はハイリスク・ハイリターンの商品です。余裕のある資金で投資を行い、リスクを最小限しながら取引を行いましょう。

 

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