プラチナ投資が抱えるリスクはあるか?金価格と逆転現象の今

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プラチナロゴ

株式やFXなどは世界の経済・金融の動向に左右されますし、何より所有しているという実感が湧かない。

そこで目を向けるのが実物のある金への投資ですが、今、もう一つ注目を浴びている商品があります。プラチナ投資です。

ネックレスや指輪などアクセサリー・装飾品として使用されているので、ご存知の方は多いと思いますが、投資の対象として知っている方はまだまだ少ないでしょう。
実はプラチナも、金と同様に実物の投資対象として見ることができます。

一般には金よりプラチナの方が高いイメージがあるかと思いますが、2015年に金(ゴールド)とプラチナ(白金)の価格の逆転現象が起こりました。

価格が安い状態であるということは、投資のチャンスでもあるわけです。

今回は、プラチナ(白金)投資の基本と、今後の価格動向についてご紹介します。
(※2016年2月29日執筆)

1.プラチナの魅力-価格が高い理由

そもそもプラチナは何故価値があるのでしょうか?その理由を2つ挙げています。

1-1. 希少性が高い

その理由は産出量が低く、希少性が高いものとして認められているからです。

金も同じく希少性があるものとして認知されていますが、プラチナの産出量はなんと金の約20分の1しかありません。

また、産出国が南アフリカとロシアしかなく、限られた地域でしか採掘できないことも価格に影響しているといえます。

1-2.需要が高い

アクセサリー商品として身近に知られていますが、実は装飾品としてよりも、「触媒」と呼ばれる自動車の部品に使用されることの方が多いのです。

触媒は、自動車の排気ガスに含まれる、一酸化炭素などの有害な物質を減少させる役割を果たしています。
この部品は自動車にとって必要な装置な為、プラチナの価格は自動車産業と密接に関わっていると言えます。

その他にも、工業分野や医療分野でも活用され、個人向けの商品というよりも工業用などの部品の一部としての需要が高いようです。

 

2.プラチナ投資の種類

プラチナを扱っている投資商品には、以下のようなものが挙げられます。

2-1.現物買い(現物取引)

やはり現物がほしい!という方、もちろんプラチナ地金など現物の購入が出来ます。

金と比べ取扱い業者が少ないので、手数料が比較的高いことが多いのがデメリットです。取扱い業者へ事前に確認を取りましょう。

2-2.ETF投資

ETF(上場投資信託)でもプラチナを扱った銘柄が購入できます。

具体的な銘柄は、純プラチナ上場信託(現物国内保有型)[1541]、(NEXT FUNDS)日経・東商取白金指数上場投信 [1682]、ETFS 白金上場投信 [1674]があります。中でも日経・東商取白金指数上場投信は2~3万円程で購入できます。

2-3.プラチナ積立

金積立と同じようにプラチナでも積立が出来ます。比較的安定した投資法のドルコスト平均法も利用できるので、じっくり投資を行いたい方にとっておすすめです。

2-4.商品先物取引

先物取引で取り扱われている銘柄にもプラチナがあります。
証拠金を元にレバレッジを効かせられるため成功した時のリターンは大きいですが、同時にリスクも非常に高いため、投資するには注意が必要です。

 

3.金(ゴールド)より安くなる原因

通常、その希少性と工業需要の高さから、プラチナは金よりも価格が高い傾向にありますが、価格が逆転する現象がときおり見られます。

2015年から訪れたプラチナ価格の下落は、白金の用途でも大きな比重を占める自動車の需要がヨーロッパで減少したからだと言われています。

欧州でのディーゼル車の普及率は高く、そのディーゼル車の触媒にプラチナが使用されています。今回ドイツのフォルクスワーゲン社が排気ガスの審査を不正に通過していたとして、大きな問題になりました。

この問題からフォルクスワーゲン車はもちろんのこと、ディーゼル車の販売が軒並み低迷し、触媒に使われているプラチナの価格にも影響を与えているようです。

元々の産出量が低く、不安定さもあってか、何らかの事件が起こった時には大幅に値を動かす現象が見られます。

この低迷は一時的なものだとは思いますが、触媒のコーティングに新たな素材の使用を検討、他業界においてもパラジウムで代替する動きもありますので、将来的に微弱な価格の下落は今後も十分起こりうるでしょう。

 

4.値上がり要因は?

逆に価格が上昇する要因として、産出量・供給量の低下があります。

2007~2008年の南アフリカ電力問題とそれに伴うプラチナ産出の低下、供給懸念の影響を受けてプラチナ価格は高騰しました。

そしてもう一つ、プラチナの価格は世界経済の動向にある程度連携した動きを見せます。それは、使用用途が宝飾品に限らず、工業などの分野での比重が大きいことに起因しているでしょう。

 

5.まとめ

文中でも申し上げたように、プラチナと金の価格の逆転現象は頻繁に起こるものではありません。将来的には逆転現象は終了すると予測されますので、プラチナへの投資を検討するには良い時期であると言えます。

しかし、価格の相場は予想通りに必ず動くものではありません。リスクを十分に理解した上で、投資を行いましょう。

 

 

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