FXのスワップポイントとは~9つのポイントで完全理解しよう

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FXのスワップポイント9つのポイント

すでにFXで取引を行っている方であればご存知かも知れませんが、FXでは2国間の通貨を売買することによって得る為替差益の他に、スワップポイントで稼ぐ方法もあります。継続的な収入を得られることからインカムゲインと呼ばれることもありますね。

今回は、FXのもう一つの魅力であるスワップポイントとは何か、その稼ぎ方をご紹介します。

1.スワップポイントとは?

通常、FXでは2通貨間の為替レートによる差益によって取引を行いますが、この取引する通貨には、それぞれの国の金利のようなもの(便宜のため以降金利と呼びます)が存在します。

この金利は国によって異なるため、その差分を調整するために生まれたものが
スワップポイントといいます。

例えば、円を売ってオーストラリアドルを買った場合、円の金利が0.1%、豪ドルの金利が2.0%とすると以下のような金利差が生まれます。

日本とオーストラリアの金利差

日本は諸外国と比べて低金利なので、円を売って他通貨を買う場合、スワップポイントを受け取れる場合が多いです。
(※平成27年にスイスの国債長期金利がマイナス、ユーロの金利も同水準で低金利です。これら2通貨を円売りで取引する場合、現段階ではスワップポイントがマイナスになっています。)

通貨ペアの表を見ると、それぞれの金利差を元に計算され、1万通貨あたりスワップポイント何円という形で確認できます。

例えば、表を見て豪ドル買い・円売りのスワップポイントが50円の場合、豪ドル1万通貨あたり一日に受け取れるスワップポイントの金額は50円です。
一年間このポジションを保持すると、50円×365日=18,250円の利益となるのです。

実際には金利差が変動する可能性が常にありますので、この金額通りに必ず受け取れる訳ではないことに留意して下さい。

 

2.スワップポイントを受け取るには?

スワップポイントを受け取るためには、まず金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買います。そしてこの状態を維持し続けると(このことを「ポジションを維持・保持する)といいます)、スワップポイントを受け取ることができます。

このスワップポイント、いつから受け取れるのかというと、一日以上ポジションを維持すれば受け取れます。同じ日にポジションを持ち、決済をすると受け取れません。
あとはそのポジションを保持し続ければ、日数分受け取ることができます。

このように、ポジションを保持したまま翌日まで持ち越すことを「ロールオーバー」と呼びます。

さらに、スワップポイントは銀行金利と違い、毎日受け取れますので、非常にお得な利益となります。

 

3.逆にスワップポイントを支払う場合もある

スワップポイントの説明図

金利の高い通貨を売り、金利の低い通貨を買った場合は、金利差がマイナスになります。

このポジションを一日以上維持すると、マイナスのスワップポイント分のお金を支払う必要が出てきます。

金利差がマイナスになる場合の取引は、なるべく早く決済をした方がよいでしょう。

 

4.スワップ金利とは別物

スワップポイントと並んで、金利スワップやスワップ金利という言葉をよく目にするかも知れませんが、これらはスワップポイントとは関係ありません。

金融機関からお金を借りた際の金利制度で、固定金利と変動金利の交換が行われる取引を「金利スワップ取引」、交換時に使われるレートのことを「スワップ金利」と言います。

金利という言葉が便利なため、ごちゃまぜにしているケースがよく見られますが、本来の意味はいずれも間違いなので気をつけた方が良いです。

しっかりとした会社の情報であれば、これら二つの言葉を混同して使用しているのを目にすることはないでしょう。

 

5.各国の政策金利が影響を与える

各国の政策金利の変更は、それぞれの為替レートに影響を与える傾向にあります。

為替レートに影響を与えるということは、当然スワップポイントにも影響を与えます。

ただ、政策金利が上がればスワップポイントも必ず上がるといった訳ではなく、あくまで為替レート・スワップポイントに影響を与える要因の一つと考えた方が良いでしょう。

 

6.FX業者によっても異なる

FX業者比較サイトを見てみると、業者によってそれぞれの通貨ペアのスワップポイントが異なっていることに気づくと思います。
なぜこのような事態が起こっているかというと、考えられる点は2点あります。

1つは、業者ごとに得意な通貨ペアがあるということです。

FXの形態上、業者は個人と銀行との外国為替取引の仲介のような役割を果たしています。
取引する顧客を増やそうと、FX業者はインターバンクと呼ばれる外国為替取引を行う銀行との間でスワップポイントの交渉を行っているのです。

企業努力の結果、特定の通貨ペアのスワップで他社と差をつけているといえます。

2つ目は、スワップポイントを高めに設定している代わりに、スプレッドも高めに設定していることが挙げられます。

スプレッドとは、平たく言うと通貨の売買の際に生まれる差額で、FX業者に対して支払われる手数料になります。
FX業者はこの手数料で利益を上げているわけです。

つまり、スワップ沢山上げますけどその代わり取引の時は手数料を多めにいただきますよ、ということになります。

この逆もあって、手数料は低めに設定していますけどスワップも低い業者があります。
当然、スワップポイントで稼ぐなら前者の方が良いということになります。

 

7.どのようにして利益を得るの?

さて、ここまで長々とスワップポイントについて話してしまいましたが、結局どのようにすれば利益を得られるのでしょうか。

1.と2.でもう答えは出ていましたが、単純に2通貨間で金利差の高い方の通貨を買い、決済をせずにそのまま持ち続ければよいのです。金利差が生じ、業者が提示している限り、決済するまで毎日受け取ることが出来ます。

為替レートの表の買Swapや買SWのところを見て、プラスの数字になっていれば受け取れます。

FXは売りからも入ることが出来るため、売Swapや売SWをみて、プラスの数値であればこちらでも受け取れます。売りから入る方法の詳しい説明は、今回は割愛します。

 

8.為替レートの影響を忘れずに

じゃあそのまま放っておけば、ずっとお金が入り続けるんじゃ?とお思いの方、ちょっと待って下さい。
FXは2通貨間の為替取引から生じる差額で利益を得るものです。買いポジションを持っている間に為替レートが変わると、結果的に損することもあるのです。

仮に、円を売って1万豪ドルを購入したとしましょう。その時のレートは1豪ドル=100円です。購入金額は100万円です。

100万円÷100=1万豪ドル

しかし、一年後に円高になり、レートが1豪ドル=90円になってしまいました。
決済時には豪ドルを売って円を買わなければなりません。返ってきたお金は90万円です。

1万豪ドル×90=90万円

初め100万で買ったのに90万円で戻ってきたら10万円の損失ですよね。
たとえこの時スワップポイントで1年間の間に数万円稼いでいたとしても、合計するとマイナスの収支になってしまいます。

 

9.通貨ペアの組み合わせでリスクヘッジする

通貨ペアの組み合わせ

ではどのようにすればスワップポイントでも利益を出せるようになるのでしょうか。

利益自体はすぐに出せますが、維持するのが大変でもあります。為替レートの影響があるからですね。

そのようなリスクを避けるためには、複数の異なる通貨ペアのポジションを保有しておき、リスク分散を行います。どこかの通貨ペアがこけても他の通貨ペアのポジションでその損失を埋める形を取ることができれば、成功する確率は上がります。

ポイントは反比例するような通貨ペアを探し、上手い具合に組み合わせられるかどうかですね。自分で理想の組み合わせを探してみましょう。

 

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