上場投資信託(ETF)の仕組み~一般の投資信託との違いはなに?

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上場投資信託(ETF)の仕組み

ETFという言葉を聞いてすぐに何かと答えられる人は、きっと投資を行っている・興味のある方か、金融商品を取り扱っている方でしょう。しかしながら、投資初心者の方にとっては何のことやらさっぱり分からないと思います。

株式や一般の投資信託とよく比べられるETFですが、今回はETFとは何か、また一般の投資信託と異なる点はどこなのか、ご紹介していきます。

1.ETFとは?

ETFとは、an Exchange Traded Fundの略で、日本では上場投資信託とも呼ばれます。

よくExchange Traded Fund やExchange Traded Fundsと説明していますが、海外のETF説明ページでも上記の書き方の違いに加えてETFsなど、あいまいな表現になっています。ETFで通じるので、微妙な違いはあまり気にしないでおきましょう(笑)。

ETFは、テレビのニュースや新聞でもよく見られる日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、そのほか海外株式指数、金価格などの指数に連動するように運用されています

このように、馴染みのある指数をもとに運用するので、自分の資産がどのように動いているのか把握しやすくなっています。

 

2.ETFの仕組み

ETFを知るには、まず投資信託の仕組みを知っておく必要があります。投資信託が分からない方は、「投資信託とは」も合わせてご覧いただければと思います。

ここでは、投資信託の仕組みを簡単に説明します。

投資信託では、投資家から資金を集め、まとめた資金・まとめた資金を運用する業者を「ファンドと呼びます。ファンドは、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が投資家の代わりに運用して、利益を追求していくのが投資信託の仕組みです。投資信託の仕組み投資家は運用を専門家に任せられる、ファンドは投資家を集めれば集めるほど大きな額で資金を運用できるので、様々な投資を行えます。

ポイントは、ファンドが金融商品取引所に上場していることです。

一般の投資信託であれば、1日に1回算出される価格(基準価額)を元に、その決められた価格でしか取引することはできません。
ところが、ETFの場合、株と同様にリアルタイムで価格が変動し、相場の動きに対応した売買ができるのです。

似たような型では、不動産投資信託のJ-REIT(リート)などが挙げられます。

3.ETFの特徴・メリット

ETFの特徴・メリットとして、5挙げられます。

 1.値動きがわかりやすい

ETFは日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)の指数に連動するよう運用されています。
一度ETFで投資を始めてみると、これらの指数が気になってくると思います。テレビ、新聞、スマホなど身近な所から毎日どこでも情報を得られるので、非常に親しみやすいものといえます。

 

2.分散投資しやすい

株などであれば購入する銘柄は自分で選び、リスクを減らすために分散投資をしなければなりません。一方投資信託は一つのまとまった大きな資金を使い、様々な銘柄に投資し、運用します。

このことから、ETFも同様に分散投資(リスクヘッジ)が行えている商品であり、比較的安定した投資商品といえるでしょう。

 

3.売買しやすいリアルタイム取引ができる

ETFは一般の投資信託と違い、取引所の取引時間内でいつでも売買ができます。上場商品のため、株式と取引時間は同じである場合が多いです。
また、株式と同様成行注文・指値注文を行えるので、リアルタイムで売買することができます。

海外のETFであれば、日本時間と逆さまの取引時間になることもあります。

 

4.手数料が割安

ETFには売買時における事務手数料とした「売買委託手数料」と、投資の運用費にあたり、ETFを保有し続けると発生する「信託報酬」という2つの手数料がかかります。この信託報酬の手数料が安くなっています。
説明すると長くなるので割愛しますが、ETFは一般の投資信託と組織構造が違い、一部の信託報酬を支払う必要がありません。そのため信託報酬の手数料も低く設定されています。

 

5.市場規模が拡大し続けている

日本では1995年に誕生したETF.現在オープンしてから20年余りとなりますが、どんどん市場規模を拡大しているようです。
投資信託協会によれば、2015年2月末時点での国内ETFは128本、純資産総額は12兆709億円にものぼり、2012年末と比べると本数は23%増加、純資産はなんと2.9倍にもなりました。今後ますます盛り上がりを見せるでしょう。

 

4.ETFのデメリット

もちろんデメリットもあります。4ご紹介します。

1.購入金額が高め

投資信託が数千円単位から購入できるのに対し、株のように口数で購入しなければなりません。金額指定での購入も不可能な為、まだまだ購入単価が高い傾向にあります。数万~十数万円は少なくとも必要になります。

 

2.慣れるまで面倒である

ETFの仕組みは投資信託と株式を合わせたようなものになっているため、理解するには2つの投資の基礎知識が必要になります。
また、自動で定額購入することが出来ませんし、海外のETFでは確定申告を行わなければいけないなど、煩雑な作業が多く付きまといます。

 

3.大きなリターンは狙いにくい

アクティブ型の投資信託以外は基本的にローリスク・ローリターンなため、比較的安定した投資は可能ですが、その反面ハイリターンを狙いにくいという特性があります。

 

4.複利的に投資ができない

保有している銘柄から得られる分配金は、必ず税引きされた金額で払い出され、得られた利益分を投資に上乗せするという複利的な効果を期待できません。
得られた分配金を手動で再投資することも可能ですが、その度に売買手数料を支払う必要があるので、かなり非効率な方法になってしまいます。

 

5.株式・投資信託との比較一覧表

最後に、株式・一般の投資信託との違いを比較したものを簡単に表にまとめました。
表は一般的なもの掲示しており、金融機関によって差がありますので、参考程度にご覧ください。

株式・ETF・投資信託の特徴比較表

 

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