金投資とは

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金投資

数少ない現物投資の中に、金への投資があります。みなさんアクセサリーとしての金・ゴールドはご存知かもしれませんが、投資先としての金は知らない方も多いことでしょう。

今回は、金投資とはどのような種類のものを指すのか、また金投資における特徴を解説していきます。

金投資の種類

金投資には、金地金(ゴールドバー)、金貨・コイン、純金積立、金ETFの4つの種類があります。どれも金への投資なのですが、投資内容が微妙に異なりますので、それぞれの投資を簡単にみてみましょう。

金地金(きんじがね、きんじきん)

いわゆる金の延べ棒です。呼び方には様々あり、「金地金、地金、金塊、ゴールドバー、インゴット、コインバー」と呼ばれます。
金単体の形で最も大きなものであり、人々に与えるインパクトも大きいので、テレビや映画でもよくこの形のものが出てきます。

金は非常に加工がしやすい鉱物なので(金箔を想像してもらうと分かりやすいかと思います)、様々なサイズが用意されています。金は重さの違いで判断されます。小さいものは2.5gから、よく流通している大きいサイズで1kgのものがあります。
重さによって呼び方も異なり、2.5~50gぐらいまでのものをコインバー、それ以上のものをインゴットと呼んでいます。

金投資としてよく利用されるのは、1kgのインゴットです。これ一本で、400万円以上します(2016年現在)。
金の価格表で、キロバー建てで価格が表示されていると思いますが、このキロバー建てというのは、1kgの金塊の売買取引を、1gあたり表示されている価格で取引します、という意味になります。

余談ですが、コインバーのものは、パチンコの景品等としても取り扱われているようです。

 

金貨・ゴールドコイン

記念硬貨としても取り扱われている金貨ですが、投資対象としての金貨も存在します。

金貨はその中に含まれる金の純度と、オンス(トロイオンス)という重量の単位によって分類されます。純度に関してはK(カラット。karat)で表示され、K12~K24ぐらいまであります。投資用の金貨で取引されるのは、主に純金と呼ばれるK24の金貨となります。

また、投資用の金貨としてよく流通しているものは、カナダのメイプルリーフ金貨、オーストラリアのカンガルー金貨、オーストリアのウィーン金貨となっています。これらの金貨はどれもK24です。
金貨のデザインはどこの国のものも、その国を象徴するようなものになっており、また金で出来ていることからその魅力を一層引き立たせています。

金貨の購入価格は、1オンスのもので約16万円、小さいサイズの1/10オンスのものであれば約2万円ほどから購入できます(2016年6月現在)。

 

純金積立

金投資は実物の購入が基本でしたが、徐々に積立購入していくことによって長期的な投資を可能としたのがこの純金積立です。純金積立は金投資の手段の一つとして広まっていき、さらに積み立てていくことで貯蓄の要素も兼ね備えた商品となっています。

純金積立は最低価格1000円からスタートすることができるので、投資初心者やお試しで初めてみたい方にとって非常に便利な投資になります。もっとも、投資金額が少なければ得られる利益も少ないので、より大きなリターンを得たいと考えるのであれば投資金額を上げたりゴールドバーや不動産投資など、実物への投資をおすすめします。

 

金ETF

金ETFは、上記の投資と少し内容が異なります。というのも、ETFはバリエーションが数多くある、上場している投資信託の一つです。投資信託は日経の平均株価など特定の指標に連動するように運用されますが、金ETFの場合は金の相場価格指標に連動するように運用されます。

株式と似たような形で取引ができる一方、利回りがなかったり、価格変動が気になりすぎるといったデメリットもあります。

 

金投資の特徴

金といえば、きらびやかで高級感のあるイメージがあります。見ているだけで心を豊かにしてくれますよね。リッチな気分を味わうことの出来る品物です。

ではその金投資に関わる特徴、全部で5つありますので、一つずつ見ていきましょう。

1.現物の商品である

数ある投資商品のほとんどは、有価証券と呼ばれる価値を持った紙であったり、電子化されてコンピューター上でしか確認できない金融商品です。

一方金は、不動産等と同じく実物が存在する商品なので、資産として保有できる点は他の金融商品と比べて安心感があります。

 

2.希少価値である

金は他の商品と違い、鉱山から掘り起こされる天然の鉱物であり、金が取れる鉱山も数がある程度決まっています。その鉱山からも無限にばんばん取れるというものではなく、既に金を全て取りつくし、利用価値がなくなってしまった鉱山も沢山あります。
このように、金が産出される量には限界がある為、非常に希少性の高い商品となっています。

また、金は世界中で古くからアクセサリーなどの装飾品として利用されてきた歴史があり、さかのぼるとなんと紀元前にまで及ぶと言われています。
一つこの歴史を確かなものとしているのが、エジプトのツタンカーメン王が被っている黄金マスクでしょう。彼が生きていたとされる時期は紀元前1300年代で、しかもその時代の王が死後に頭部に身に付けていたものですから、古くから大変貴重なものとして扱われてきたことが容易にうかがえます。

その他の歴史を見てみると、アメリカのカリフォルニア州で起きたゴールドラッシュでしょう。1848年頃にカリフォルニア州で砂金が発見されたことをきっかけに、多くのヨーロッパ人が金を求めて同州へ渡りました。

これほど長い歴史を持ちながら、その価値が高いものとして世界的に認められ、またその価値を維持しているのは恐らく金ぐらいではないでしょうか。その希少性から、株式などのように価値がゼロになることは今までの売買取引の歴史からみてもありません。

金は世界的にその価値が認められ、安定している商品です。ある種の国際的な通貨としての役割があり、万国共通の価値を持っているといえます。

 

3.経済と逆の影響を受けやすい

ある国の経済が金融危機などにより不安定なとき、他国はあまりその国と取引をしたいと思いませんから、通常より多くのお金を使って取引をしなければなりません。かなり簡略化していますが、大まかこのような原因で通貨の価値が下がります。

一方実態のある金は、埋蔵量・市場への供給量共に限界があります。世界的に経済的な不安が広まると、歴史的のも安定して価値を維持している金を購入する動きが進み、相対的に価値が上がります。

実際、2008年に起こったリーマンショック以前と以降では、金の価値が2倍以上も変動しました。

逆に経済が安定してくると通貨の価値が上がるので、価値がある程度下がる傾向にあります。

 

4.為替レートの影響を受ける

これは日本で購入することが原因ですが、金の取引は基本的にドル建てで行われておりますので、購入する際は日米の為替レートの影響を受けます。

つまり、円安になれば為替レート差分だけ相対的に金の購入価格は上昇し、円安になれば金の価格は下がることになります。

 

5.手数料が結構かかる

金投資の商品の一つである純金積立の場合、年会費や購入ごとにおける結構な手数料がかかります。毎年5000円以上はかかるとみておいた方が良いです。

投資初心者は、積極的に金を投資先として見るのではなく、あくまで他の投資商品と組み合わせてリスクを避ける、リスクヘッジの為に投資した方がよいでしょう。

 

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